営業でお客様との会話を忘れたら?気まずいときの聞き直し方と再発防止
「それ、前にも話しましたよね」と言われた営業担当者へ。ごまかさない聞き直し方、訪問後に残す3行メモ、次回の会話例を紹介します。
気まずい場面の立て直し
この記事で、先に押さえる3つのこと
- 1
覚えたふりをしない
- 2
確認は一点だけ
- 3
話題・約束・次の質問を分ける
直近の商談一件について、話題・次に聞くこと・自分の約束を三行に分けます。
「その話、前にもしましたよね」。お客様にそう言われた瞬間、何と返せばよいか分からなくなる。顔と名前は覚えているのに、前回の会話だけ出てこない。
まずすることは、忘れた部分をごまかさず、確認する範囲を小さくすることです。この記事では、その場の返し方と、次の訪問で同じことを繰り返さない記録の残し方を紹介します。
以下の会話と記入例は、説明のための架空の例です。実際の導入事例や成果を示すものではありません。
「前にも話した」と言われたら、どう返す?
「失礼しました。前に伺った内容を、きちんと思い出せていません。今回必要な点だけ、もう一度確認させていただけますか」
覚えていないのに「もちろん覚えています」と返すと、その後の具体的な質問に答えられなくなります。謝る言葉は短くし、相手に話を最初からやり直してもらわないことを考えます。
一部を覚えているなら、その範囲を明らかにできます。
「来月の移転について伺ったことは覚えています。日程の記録が見つからず、引っ越し日は何日でしたか」
これは本当に移転の話を覚えている場合の例です。記憶がない部分を推測で補ってはいけません。「たしか大阪でしたよね」と当てにいくより、分からない点を一つ尋ねるほうが、訂正の負担を減らせます。
忘れた内容によって、対応を変える
雑談を思い出せないことと、見積もりの約束を忘れたことでは、必要な行動が違います。
| 忘れた内容 | その場で行うこと | 後で残すもの |
|---|---|---|
| 趣味や最近の出来事 | 無理に当てず、必要なら聞き直す | 話題と聞いた日 |
| 前回の検討状況 | 議事録を確認し、変化を尋ねる | 決定事項と未決事項 |
| 資料を送る約束 | 未対応を認め、対応時刻を伝える | 期限と次の行動 |
| 金額や契約条件 | 正式な記録で照合する | 会社指定の記録先 |
特に金額や期限は、記憶だけで答えないようにします。「確認して本日15時までにご連絡します」と、返答する時刻を決めて持ち帰る選択もできます。守れない時刻は約束しないでください。
訪問後は「話題・次に聞くこと・約束」の3行
日報に一日の出来事を長く書いても、次の訪問前に探せなければ使えません。正式な報告とは別に、許可された記録先で、会う前に見る部分を短くまとめます。
8月28日・田中さん・オンライン打ち合わせ
話題:週末に初めて陶芸を体験する予定
次に聞くこと:相手から話題が出たら、体験の感想
自分の約束:公開済みの製品資料を8月31日までに送る
「陶芸が趣味」と言い切らず、「体験する予定」と本人が話した範囲にとどめます。一度出た話題を、その人の変わらない特徴にしないためです。
書くタイミングは、次の予定へ移る前に決めます。駅のベンチに座ったとき、オンライン通話を閉じたときなど、自分が止まれる場面で十分です。移動中に歩きながら入力する必要はありません。
次回の冒頭は、覚えている自慢をしない
メモを見つけると、覚えていたことを全部伝えたくなるかもしれません。しかし、私生活の話をいくつも並べると、相手を戸惑わせることもあります。
まず約束の状況を伝え、本題に入る形を考えます。
「先日お約束した資料は、月曜にお送りしました。今日は、その内容で気になった点から伺えますか」
雑談をする時間があり、相手も話したそうなら、一つだけ続けます。
「前にお話しされていた陶芸、行かれましたか」
「まだ行けていなくて」と言われたら、そこで止めてもかまいません。前回聞いたことを使う目的は、相手が話しやすくすることであり、記憶を試すことではありません。
記録を増やす前に、見返す場所を決める
紙の手帳でも、会社指定のメモでも、相手の名前で前回の記録がすぐ開くなら十分です。アプリを増やす前に、次の訪問予定とメモの場所を結びつけてみてください。
使ってみる順番は、まず一人だけです。会ったあとに3行残し、次に会う前に開く。この一往復ができるかを確かめます。書く時間より、見つける時間が長いなら、記録先が分散していないかを見直します。
会社の記録と個人の記録を二重に作り、片方だけ古くなるのも避けたい状態です。仕事の情報は会社が指定する場所を正本にし、個人用の道具には許可された範囲だけを残します。
今日の訪問から変えるなら、この3つ
- 思い出せないときは、覚えているふりをせず一点だけ確認する。
- 訪問後に、話題・次に聞くこと・自分の約束を残す。
- 次の予定の前に、同じ記録を開く。
忘れた一度を取り消すことはできません。でも、確認したことを次の行動に反映することはできます。準備の順番は商談前の3分チェック、約束を放置してしまった場合は連絡し忘れたときの対応例で具体的に紹介しています。
よくある質問
お客様との会話を忘れたら、正直に言うべきですか?
覚えているふりはせず、確認できていない点を短く伝えます。記録で確かめられる内容は先に確認し、相手に聞く場合は必要な一点に絞りましょう。
雑談もすべてメモする必要がありますか?
すべては不要です。相手が話した話題、次に聞くこと、自分の約束を短く残します。会社の情報管理ルールに従い、私生活の詳細や推測は書かないようにします。
個人用のアプリに商談内容を入れてもいいですか?
会社が許可した範囲に限ります。契約条件や機密情報は会社指定の記録先を使いましょう。rolo は会社の営業管理システムや正式な議事録の代わりではありません。
この記事を書いている人が作っています
次の訪問は、前回の話を開いてから。
rolo は、人ごとに会った記録・覚えておくこと・約束をまとめるアプリです。訪問前にその人のページを開く使い方を、画面つきで紹介しています。
10人まで。書き出しと削除は、どの段でもできます。