商談前の準備は何を見る?再訪問の3分チェックと会話の始め方

前回の話が思い出せないまま訪問しないために。約束・前回の結論・今回の確認事項を3分で見直す手順と、そのまま使える準備メモを紹介します。

商談前の3分

この記事で、先に押さえる3つのこと

  1. 1

    前回の結論を確認

  2. 2

    未完了の約束を確認

  3. 3

    今回の目的を一つに絞る

✓
今日すること

次の商談前に、前回の結論・自分の約束・今回聞くことを一枚に並べます。

訪問先の受付で「前回、どこまで話したっけ」とメールを探している。資料はそろっているのに、最初の一言が決まらない。

再訪問の直前に見るのは、未対応の約束・前回の結論・今回確認したいことです。この記事の3分は、事前調査や提案準備を終えた後の最終確認の目安。商談全体を3分で準備できる、という意味ではありません。

会話と記入例は説明用の架空のものです。

最初の1分は、自分の約束を見る

話題を探すより先に、「送る」「調べる」「確認する」と言ったことを見返します。未対応の約束があれば、雑談より先に説明する必要があるからです。

見るもの 確認する点 その場で決めること
送付した資料 送信履歴と添付内容 必要なら再送できる場所
持ち帰った質問 回答が確定しているか 未確定なら回答の予定
前回の宿題 自分と相手の担当 今日確認する範囲

「たぶん送った」ではなく、履歴を見ます。未送信なら、済んだことにせず状況を伝えます。すぐ解決できない場合は、今日の商談で何を進められるかを考えます。

次の1分は、前回の結論を一文にする

記録を全部読み直す時間はありません。前回の終わりに、何が決まり、何が決まっていなかったかを分けます。

決まったこと:まず一部署で試す方向で検討する。
まだ決まっていないこと:開始日と対象人数。
今日確認すること:社内で相談した結果と、次に必要な資料。

「試す方向」と「導入決定」は違います。相手が検討中だったものを決定済みとして話すと、最初から認識を直してもらうことになります。記録に根拠がない部分には「未確認」と書きます。

そして前回の結論が今も同じとは限りません。準備したメモは、押し通すためでなく、変化を尋ねるために使います。

最後の1分で、最初の質問を選ぶ

冒頭で長い要約を読み上げる必要はありません。前回と今日を一文でつなぎ、相手に修正してもらえる形にします。

「前回は、まず一部署で試す方向で、開始日は社内でご相談されると伺いました。その後、状況に変化はありましたか」

これは、前回の記録で確認できているときの文例です。確かでない場合は「私の理解が合っているか、先に確認させてください」と伝えます。

相手が忙しそうなら、雑談なしで始めてもかまいません。前回の趣味の話を覚えていても、その日の用件や時間を優先します。

コピーして使える、再訪問前のメモ

道具は、会社で利用できる手帳やメモで十分です。次の枠を埋めてみてください。

相手/日時:
自分の約束と対応状況:
前回決まったこと:
まだ確認できていないこと:
今日一番聞きたいこと:
時間があれば話すこと:

空欄を無理に埋める必要はありません。「分からない」と分かっていることも準備です。特に「まだ確認できていないこと」が見えると、思い込みを事実として話しにくくなります。

終わったら、今日の結論でメモを更新します。前回分は日付と一緒に残し、次に見る要点は最新にしておくと、古い予定との取り違えを減らせます。

同行する人がいる場合は、誰が最初に話し、誰が質問に答えるかも先に共有します。自分だけが前回の経緯を読んでいても、別の担当者が同じ質問をすると相手の負担は残ります。社内で共有できる記録を使って認識をそろえましょう。

具体例:雑談を優先しない再訪問

仮に、前回のお客様が「週末に登山へ行く」と話していたとします。今回は、先に送った資料について判断する打ち合わせです。

準備メモに登山のことしかなければ、話は始められても仕事の続きに戻れません。「資料の疑問点を確認する」を先に置き、登山の話は時間がある場合の候補にします。

「今日は資料の内容で気になった点から伺いたいです。お時間は予定どおり30分でよろしいでしょうか」

最後に相手が近況を話し始めたら、そこで週末の話を尋ねることもできます。覚えていることを、全部使う必要はありません。

メモがあるのに間に合わないときは?

見つけるだけで3分が終わるなら、準備の速さより記録の置き方を見直します。相手の名前、会った日、約束が別々の場所にあると、毎回集め直すことになります。

予定表に記録へのリンクを付ける、相手ごとのノートを一つにするなど、今ある道具でまず試せます。会社のCRMを使っている場合は、そこから要点が見える形に整えます。契約情報を個人アプリに複製する必要はありません。

商談直前に確認する、最後の一問

「今日、相手にもう一度説明させなくて済むことは何か」。この問いで準備を見ると、必要なメモを選びやすくなります。

約束の状況が分かり、前回の結論が一文になり、今日の質問が一つある。まずはその状態で席に着くことを目指してください。すでに会話を忘れて困っている場合は、お客様への聞き直し方も参考になります。

よくある質問

商談の準備は3分だけで十分ですか?

いいえ。3分は再訪問直前の最終確認の目安です。企業調査、資料作成、見積もり、社内調整は別に済ませます。初回訪問にはそのまま当てはめないでください。

雑談の話題はいくつ用意すればいいですか?

まず一つで十分です。相手が以前自分から話したことを候補にし、本題を急いでいれば使わない判断もします。雑談を入れること自体を目的にしないでください。

前回のメモがない場合はどうしますか?

メールや正式な議事録で、約束と決定事項を先に確認します。それでも不明な点は冒頭で確認し、想像を決定事項として話さないようにします。

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